er3Chapter4Chapt7この園に集う全ての保育者が『自分の子をこの園に預けたいな!』と思える保育園を創っていくことが私たちの大切な保育理念です。職員一人ひとりが『自分の働く保育園に預けたい』と思える保育園て一番素敵だよね!それってどんな保育園だろう?そんなシンプルな疑問からみわの会の理念の設計が始まりました。どんな環境?どんな保育?どんな先生?様々な問いかけがある中で初代理事長は『こどもを純粋に先生たちが愛するなら自ずと保育の道筋(保育目標)が見えてくる。』そんな一つの答えを出しました。そう、ただ純粋に自分の手から離れている間、我が子を自分と同じように愛おしいと思ってくれる保育園に預けたいと思ったのです。その愛おしい思いがあれば切実にその子の発達にも個性にも向き合うことができるし、保育目標も見えてくる。というのです。みわの会はココから全てがスタートしました。『自己肯定感』を持ったこどもは、周りの大人(保育者)との信頼関係が確立されているため、「こどもと保育者」、「こども同士」でも「人の話を聞くコト」ができます。例えば、友だち同士(幼児)でトラブルになった時に保育者は先ず見守ります。それは「こどもはこども同士で解決するチカラを本来持っている」と知っているからです。直ぐに感情は冷めないかもしれない、直ぐに謝る事は出来ないかもしれない。でもそんな時も少し時間が経ってしまっても、こどもは「振り返り」ができるのです。もちろん保育者は危険性を事前に予測し、事故を未然に防がなければなりません。時に円滑に話し合いが進むように援助する必要もあります。基本的には「こども同士で解決することができる」ので叱るというプロセス、行為は必要がなくなるのです。大人(保育者)の介入は「解決するプロセス」の阻害となってしまうこともあります。「叱らない保育」(放任保育)とは異なります。保育者の見守りと援助、関わり合いによって「叱る必要のない保育」へ展開させていきたい、という思いがあります。レジリエンス(心の柔軟性、立ち直るチカラ)を育むために、自己肯定感をベースに、人との絆を深めるコト、日々の約束を守るコト、生活の中においての動と静のバランス、目標設定、様々な視点があるコトを知る、困難をチャンスにする、変化を受け入れるコト、などを園生活において大切にしています。つまづいた時こそ、その問題にどう立ち向かい、どのように立ち上がるか、そのプロセスに保育者が『最適解』をもって援助することがとても大切であると考えています。わが子を委ねたい保育園とは?叱る必要がない保育とは?レジリエンス(ココロの柔軟性、立ち直るチカラ)を育てるコト
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