人とのかかわりの中で
子どもはみんな自ら伸びようとする素晴らしい力をもっています。また、人とのかかわりの中で我慢するべきところは我慢をすることができるし、思いやりを持った子になろうともします。
しかし、1つの尊い命を育てていく過程は嬉しいことや楽しいことばかりではありません。むしろ親になってはじめて経験するたくさんの試練を乗り越えながら子どもと共に親もまた成長してゆく大切な時間です。「子どもたちの成長」と「大人の育ち」の相方に立ち会うことのできる貴重な場所のひとつが保育園です。社会構造の変化と共に子育ての背景も変わりつつある今の時代だからこそ、私たちが特に意識して心がけているのが人間関係です。
人とのかかわりなんてわざわざ学ばせなくても自然に身につくと思っていますが実はそうではありません。勉強やスポーツも大事ですが、小さい頃から人とのかかわりを持ったり、様々な体験をしたり、頑張ろうとか我慢しようとする物事の受けとめ方を身につけることは人としてより豊かに生きるための大切な基本です。保育園はそういう意味で人間関係における早期教育の場であると思っています。
理事長木下 眞佐子